CSR報告書 2024 - みらい建設工業株式会社
29/52

環環境境へへのの取取りり組組みみイントロダクションコミュニティとの共生働きやすい環境データCSR経営の推進環境活動環境活動水質汚濁を防ぐために管理を徹底した浚渫工事水質汚濁防止膜を使用し、複雑な海底地盤改良でも環境保全工事名:令和5年度三池港(内港北地区)航路(-10m)浚渫工事(第2次)三池港の航路を対象に、約34,485m³の土砂をグラブ浚渫船で浚渫する工事です。浚渫範囲が広大でありながら土厚が薄いため、浚渫船の移動回数が多くなる点がありました。さらに、同じ浚渫船で別の維持浚渫工事も並行して予定されていることや、施工は上潮の時間帯に限定され、一般船舶の出入港時には作業の中断や退避が必要となるため、実質的な作業時間が極めて限られるという制約がありました。そこで幅広のグラブバケットの採用やSVソナーを用いて管理を徹底することで、限られた時間内での効率的な浚渫と工程短縮を達成しました。(工期:2024年5月15日~2024年9月30日)浚渫作業中に発生する水の濁りや、余水放流時の水質汚濁が懸念事項でした。これに対し、浚渫に使用するグラブバケットには密閉式のものを採用し、掘削土量の流出を防ぎました。また、余水放流を行う際には、放水前に水質調査を徹底しました。これらの環境管理対策の結果、工事期間を通じて水質汚濁は□認されず、工事を適切に竣工できました。工事名:令和6年度細島港(工業港地区)岸壁(-9m)地盤改良工事深層混合処理船を用いて、合計1,041本の深層混合処理杭を昼夜交代制で施工する海底地盤改良工事でした。改良形式、杭長、および杭の間隔が多岐にわたる、複雑な配杭が特徴でした。加えて、全ての作業が海底地盤中という、目視が困難な環境下で行われるため、□実な品質□保が重要でした。そこでAR技術や施工情報可視化技術を駆使することで、複雑な条件下においても工事を円滑に遂行することができました。(工期:2024年8月5日~2025年3月28日)海上地盤改良(深層混合処理)では、海中でセメントを使用する特性上、施工箇所付近の水質汚濁が懸念されたため、水質保全対策を講じました。具体的には、深層混合処理船の攪拌軸周囲に水質汚濁防止膜を設置することで、セメント混合による濁りの拡散を抑制しました。加えて、その効果を客観的に□認するため、工事期間中に定期的な水質調査を実施しました。対策の結果、工事を通じて水質汚濁は□認されず、海洋環境への影響を最小限に抑え、安全かつ適切に工事を遂行することができました。29九州支店工事部T所長九州支店工事部K所長Copyright MIRAI CONSTRUCTION CO.,LTD.

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る