TECHNOLOGY

技術紹介

直投堆積形状シミュレーションシステム

本システムは、土運船一投毎の直投堆積形状分布を基に、直投の重ね合わせにより構築される盛土形状を3次元で予測することで直投計画を支援するシミュレーションシステムです。一隻毎の直投堆積形状分布は、実験式に基づき土運船の構造(全開、底開)、規格、積載量、水深をパラメータとして予測されます。この直投堆積形状分布を3次元で重ね合わせることで、構築される盛土形状を予測し、パソコン上に土運船一投ごとの盛土形状の推移・出来形を再現するものです。

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特徴

1.直投シミュレーション

各種の出力図によって立体的・面的に、詳細な盛土形状を事前に確認できることにより、的確な直投計画(船団構成・投入土量・投入位置・投入時期など)の策定を行え、出来形精度・品質の向上にも寄与します。また、高性能深浅測量システムと連携させ <計画 → 実施 → 次段階計画へのフィードバック> といった直投工の施工管理サイクルを構築することで的確な施工管理の実施が期待できます。

2.高性能深浅測量システムとの連携

シミュレーションを行うためには、高精度・高密度(面的)な海底地盤の3次元測深データを取得・解析し、平面メッシュ分布とする必要があります。従来のシングルビーム測深機による深浅測量では、高精度・高密度(面的)なデータの取得と解析には膨大な時間と多大な労力を費やさねばならず円滑に施工を進めるためには事実上不可能でした。しかし、RTK/GPSとナローマルチビーム測深機とを組み合わせた高性能深浅測量システムと本シミュレーションシステムを連携させることで、高精度・高密度(面的)なデータの取得・解析からシミュレーションの実施までを短時間で行うことができるようになりました。これにより <計画 → 実施 → 検証> という施工管理サイクルを円滑に進め、シミュレーションから得られた結果を的確に施工管理に反映することが可能となります。