TECHNOLOGY

技術紹介

トリビオン

根固・被覆ブロックは、容易な施工性と優れた防災機能から自然と直接対面して使用されるケースが多く、しかも大量に使用されてきました。その結果、自然環境面において、緑や水辺の不調和・動植物の棲息阻害など色々な諸問題が生じてきています。そこで、従来のコンクリートブロックの施工性や防災機能を損なうことなくこれらの諸問題を解決するために、自然と調和・共生が可能なポーラスコンクリート(連続した空隙を有する、透過性・透気性が大きい、水質浄化機能を促進するといった特性を持つコンクリート)を併用し考案したブロックがトリビオンです。

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トリビオンは、根固・被覆ブロック“メガロック”に環境創造に配慮したポーラスコンクリートを取付けた根固・被覆ブロックです。またポーラスコンクリートの特性が十分に発揮できるように、広い表面積を有した球形のポーラスコンクリートを使用しています。そのため、トリビオンは、従来の災害復旧工事等の緊急工事や他事業において採用されてきたブロック工の設計指針をそのまま流用でき、なおかつ復旧後の施工箇所にミチゲージョン効果を十分に発揮することが想定できるものです。

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特徴

  1. 透水性・通気性に優れているため緑化植栽のほか、水の地下浸透や地下水の涵養等、水の制御機能があります。
  2. 空隙構造によるフィルター機能ならびに連続空隙内部に生息する微生物の作用により水質浄化機能を有します。
  3. ポーラスコンクリートの空隙・表面特性は、多様な植生物に適した生息空間となるほか、植物の根茎がポーラスコンクリートの空隙間に堅固に結束することで生態系との共生を図ったステージが構築されます。

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