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環境省の公募事業である、除染技術実証事業の対象となる15件の除染技術に、大成建設株式会社(東京都新宿区)と共同で提案した、ため池などの底土を対象とした「廃棄物を低減する薄層浚渫及び薄層覆砂による水域の汚染底質拡散防止技術」が選定されました。
東日本大震災を起因とした福島原子力発電所の事故により、河川、湖沼・水源地、沿岸などの底質表層に放射性物質が堆積しており、魚類や甲殻類などの水生生物にも汚染が広がっています。
放射性物質が堆積した水域の底質の改善(拡散防止)が必要となりますが、汚染された底質を掘削除去すると膨大な廃棄物が発生してしまいます。
当社と大成建設株式会社は、廃棄物量を極力低減する施工精度の高い薄層浚渫工法と、廃棄物を全く排出せずに覆砂によって放射性物質を封じ込める薄層覆砂工法の適用性を検証いたします。
今後、概ね以下のスケジュールで実証事業が進められます。
2012年10月~ 実証事業の実施
2013年 3月 結果取りまとめ、実証試験結果の評価
当社では震災後、被災した港湾施設を中心に公共施設の復旧に全力を挙げ取り組んでまいりました。さらに、本検証を行うことでため池などの底土の除染に有効な提案を行うとともに、さらなる復旧・復興に取り組んでまいります。