TECHNOLOGY
技術紹介
SG-Wall工法は、固化処理土工法(Soil stabilization)と補強土工法(Geosynthetics;特にジオグリッド)を組み合わせた港湾構造物(Wall;護岸・岸壁)の増深および耐震性向上技術です。
SG-Wall工法は、既存岸壁の前面に鋼(管)矢板を打設し、矢板背後を固化処理土に置き換えるとともに、面状補強材(ジオグリッド)を介して一体化させた構造体です。SG-Wall工法を利用することにより、例えば、老朽化した控え矢板式岸壁のリニューアルに際し、ほとんど岸壁法線を変更することなく、耐震性能を向上させるとともに、コンテナ船の大型化に対応するための増深も実現できます。また、新設の護岸・岸壁はもちろん、地震被災後の復旧工法としての利用も期待されます。SG-Wall工法は、(独)港湾空港技術研究所、(財)地域地盤環境研究所、及び民間6社の共同研究により研究開発が進められています。